個人事業主として起業したいと考える人が多くなってきており、ある程度のタイミングで企業を辞めて新しい事業の展開を考えるようになってきている。その中でも人気があるものの一つが店舗経営であり、商品やサービスを提供することによって利益を得ていくというものである。料理が好きだからという理由でレストラン経営を行ったり、工芸品や美術品を作るのが趣味だからその制作販売を行ったりといった趣味の延長で仕事を行う人も多く、その事業内容にも自由度が高い。こういった形の事業を行っていきたい場合には、どんな趣味であってもうまく事業計画を考えて利益を上げる方法を見出すことさえできれば個人事業として展開できる可能性がある。基本は安く材料を手に入れて加工を行い、付加価値をつけて販売するということが業務になるのである。
事業計画を立てて実際に実現にこぎつけることは多くの個人事業主にできることであるものの、その際に忘れがちなのが法令等に対する理解やリスクへの対策であり、特に万が一の事態が起こった際の損害賠償請求への対応については理解不足なことが多い。制作物を販売するタイプの仕事をする以上はその制作物によって消費者が何らかの被害を被った場合には製造物責任法にひっかかかってしまう可能性が高く、予測しがたいような事態において損害賠償請求をされても慌てない準備をしておくことが大切となる。法令について理解すると共に、保険に加入しておくとよいだろう。