個人事業主として仕事を行っていく際には多様な業種から選ぶことができるものの、基本的にはサービスを提供することで利益を上げるというのが基本になる。そのため、サービスの提供相手になる個人や企業を大切にすると共に、その情報を守るということが不可欠な考え方である。
特に個人の情報については法律上も手厚く保護されていることから、顧客情報が何らかの形で漏洩することになってしまうと損害賠償請求をされることになってしまうことも否めない。その結果として莫大な賠償金を支払わなければならなくなるだけでなく、それまで事業を展開しながら培ってきた信用を一度に失ってしまい、突如廃業や営業自粛といった状況にならざるを得なくなってしまうのである。個人事業主の多くは一人でほとんどのことを切り盛りしていることが多いのが実情であり、職場で働いているのがそもそも一人であることも稀ではない。そういった環境であることが多いため、個人情報の大切さについての理解が不十分であるとずさんな管理が行われてしまうことになり、全てが台無しになってしまう可能性があるのである。特に多くの顧客情報を取り扱うような規模まで事業が大きくなってきた際には個人の力で全てを解決しようとする考えを捨てて、従業員を雇うという発想をもつことが大切になるだろう。それは従業員を雇うことで仕事を分散させることが可能となるため、隅々まで意識が届くようになるからである。